マイカーローン 金利は低くなる?交渉のテクニック

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自動車の購入費用を値引き交渉したり、オプションを交渉したり…ということはよくありますが、マイカーローンの金利も交渉できる場合があることをご存知でしたか?

この記事では金利を交渉しやすいマイカーローンの種類や、どうやって交渉すればいいのか、などマイカーローンの金利の交渉についてお伝えしていきます。


金利交渉OKなのはディーラーのマイカーローン!その理由は?

マイカーローンは、銀行や信用金庫、ろうきん、JAなどの金融機関、ディーラーなどで組むことができます。

それぞれ金融機関や店舗によって、提示されている真央カーローンの金利や金利が引き下げられる条件も異なっています。

数あるマイカーローンの中から、少しでも金利の低いところでお金を借りたいと思うのが当然だと思います。

そこで、金利の交渉が可能なマイカーローンについてお伝えしていきます。

結論からいうと、金利交渉がOKなのはディーラーのマイカーローンです。ディーラーのマイカーローンは、ディーラーが提携しているローンの会社(信販会社など)とローンの契約(厳密に言えばクレジットの契約になることが多いのですが、ここではわかりやすくするためローンという表記にします)をすることになります。

ディーラーでは、お客さんにローンを契約してもらうことでローンの会社から手数料(マージン)をもらうことができます。

そのマージンはどこから出ているのかというと、こちらが払う金利からでています。金利が8%だったとしたら、5%はローン会社に、残りの3%はマージンとしてディーラーに支払われるといったような具合です。

ディーラーは自動車を売るだけでも売上にはなりますが、お客さんにマイカーローンを組んでもらうことでローン会社からマージンがもらえるため、さらに儲けることができるわけです。

すると、ディーラーとしては現金一括で買ってもらうよりもマイカーローンで買ってもらったほうが儲けになるので、なるべくローンを組んでもらおうとしてきます。

そして、いくつか金利の異なる複数のローンを扱っているディーラーもあり、こちらからとくに交渉をしないかぎり、なるべく金利の高いローンをすすめてくるはずです。金利の高いローンのほうがマージンも多くもらえることが一般的だからです。

ここでポイントとして覚えておいてほしいことは、わたしたちが金利の交渉で下げてもらえる可能性があるのは、お店にマージンとして入る部分の金利だということです。

ディーラーのマイカーローンの金利は、提携している信販会社や系列、ディーラーごと、また営業スタッフによっても金利を交渉できる幅が異なってきます。

一律に何%くらいなら交渉ができる!とは言えませんが、もし、金利8%でそのうちの3%ぶんがディーラーにマージンとして入ることになっているとすれば、3%分交渉することは無理でも1%や2%なら交渉できるかもしれません。

ディーラーにも1%程度の儲けが出て、こちらも1%程度金利が下がればお互い損はないからです。

もし、金利8%のうちマージンとして5%がディーラーに入ることになっていたとしたら、3~4%くらい交渉で下げることができるかもしれません。

でも、5%以上下げてしまうとディーラーとしてはあまり儲けにならないので5%以上は下げてもらえないでしょう。

金利のうち、ディーラーへのマージンがどれだけ入るのか知るすべはありませんが、なるべくディーラー側に譲歩してもらえるよう交渉していきたいですね。

どうやって金利交渉していくのかについては後ほど説明しますが、ここでは、金利の交渉が可能なのはディーラーのマイカーローンのディーラーが受け取れるマージンの部分ということを頭に入れておきましょう。

では、銀行、信用金庫、ろうきん、JAなどの金融機関のマイカーローンの金利は交渉が可能なのでしょうか?銀行などのマイカーローンの金利は、ディーラーのようにマージン分として上乗せされている部分もなく、ディーラーのローンに比べるともともと金利が低めに設定されていますので、そこからさらに金利を下げてもらうということは難しいです。

ただし、借入先の口座をつくる、など決められた金利優遇条件を満たせば金利が優遇されて引き下げられることもあります。しかし、それ以外の場合で銀行などのマイカーローンの金利を交渉で引き下げるのは不可能と考えておいてよいと思います。

※参考:https://tantaka.co.jp/okanekariru/archives/2744

マイカーローンの金利交渉はどのくらい可能?総支払額はどのくらい変わる?

先程も触れましたが、一概に◯%までなら交渉できるとは言えませんが、最初に金利6~8%で提示されていたのを交渉することで3~4%くらいまで下げるということが多いようです。

大して金利が下がらないし、そんなに金額が変わりそうもないと思うかもしれませんね。
では、金利が数%下がるとどのくらい支払額が変わってくるのかをシミュレーションしてみましょう。

仮に200万円を3年で返済していく計画をするとします。

もし、金利が7%の場合、利息総額は223,151円となり、総支払額は2,223,151円になります。

ここで金利の交渉を行い、金利を4%まで下げてもらったとします。

同じ条件で金利が4%になると、利息総額は125,727円、総支払額は2,125,727円になります。

金利7%から金利4%へ3%ぶんを交渉で安くしてもらった場合、223,151ー125,727=97,424円と10万円近いお金が節約できることになります。

もし、3%まで下げてもらうことができたとしましょう。

金利3%の場合の利息総額は93,847円で、総支払額は2,093,847円です。
金利7%から金利3%へ4%ぶんを安くしてもらうと、223,151ー93,847=129,304円と13万円近くのお金を節約できることになります。

たかだか金利が3%、4%減ったくらいでは…と思っていた方も、実際に10万円前後の差が出るとわかれば侮れないなと思っていただけるかと思います。

ちなみに、金利4%から金利3%へと1%金利が安くなるだけでも125,727-93,847=31,880円と万単位で差がでてきます。

何も交渉せずに提示されたままの金利でマイカーローンを組んでしまうと、無駄な利息を払うことになり損をしてしまいます。

マイカーローンの金利を下げてもらう上手な交渉の仕方は?

当然ですが、営業スタッフのほうから「マイカーローンの金利を下げますよ」なんて都合のいいことは言ってくれません。

こちらが何も言わなければ、むしろ高い金利のマイカーローンをおすすめしてきます。金利を下げてもらうにはこちらから交渉をする必要があります。

なかには交渉するのは恥ずかしい、交渉するのは申し訳ない、お金に細かいと思われそうでいやらしい…と感じる方もいるかもしれません。

しかし、ディーラーの方も交渉を見越して金利を設定している場合がほとんどですし、自動車を購入すること自体ディーラーの儲けになっています。

非道な方法で無理矢理金利を下げさせるといった強引なことをするわけではありませんので、利息を節約してお金を借りるためにも交渉してみる価値はあると思います。

金利について質問して先手を打つ

まずは、営業スタッフよりも先に金利についての話題にふれることです。「マイカローンの金利はどのくらいですか?」と質問するだけでOKです。ごく自然な会話のフレーズなので、いやらしい感じもせず、誰でも抵抗なく使える交渉フレーズです。

たったこれだけ?!と思うかもしれませんが、これだけでも交渉は一歩前進。それはなぜかというと、金利の交渉ができることを知らない人や金利に興味のない人からは「金利がどのくらいになるのか?」といった質問が出ないことを営業スタッフは知っているからです。

こちらから金利について聞くと、営業スタッフはこの人は金利について知識があるかもしれない、高い金利のマイカーローンを提案してしまうと他の店に行ってしまって売上につながらなくなるかもしれない…と警戒し、へたに高い金利を提示できなくなります。

「金利は下げれない」と言われたときに使える交渉テクニック

金利を提示されたら、単刀直入に金利を下げてほしいことを伝えましょう。しかし、返ってくる返事はたいてい「できません」だと思います。

ディーラーもそう簡単にお客さんの言う通りホイホイと金利を下げるわけにはいきません。また、新人社員などは下げられる幅が少なく、本当にできないという場合もあります。

また、お店の方針として絶対に金利は下げないという方針を固めている場合もあります。でも、ここでメゲて交渉を諦めてはいけません。次のようなテクニックを使って交渉を続けましょう。

金利の引き下げをお願いしても「できません」と言われたら、「え~金利がなぁ…高いなぁ~…どうしようかな…」と、金利に対する不満があって購入を迷っているような素振りをみせてみましょう。

ディーラーの営業スタッフは、本当に買うつもりのあるお客さんかどうかを気にしています。もし、マイカーローンの金利を下げれば買ってくれそうなお客さんだと思えば、所長など金利を下げる権限を持っている(下げれる幅が大きい)人に相談してくれることもありえます。

また、「他(競合店)ではもう少し下げてくれるようだった」と言ってみるのもいいかもしれません。ディーラーは、マイカーローンの金利をメインに儲けているのではなく、自動車を売ることで儲けを出しています。

もし、他のお店で買われてしまっては手に入るものはゼロです。であれば、金利を多少安くしてでも買ってもらったほうがディーラーにとってはよいはずです。

ただし、あまり他店をちらつかせていると「では、そちらで買ってください」と言われてしまい交渉が失敗してしまうこともあります。

さきほども触れましたが、あくまで交渉できるのはディーラーに入るマージンの部分なので、あまりにも大幅な金利の引き下げはできないでしょうし、あまりしつこく言うのもよくありません。

また、他店がどのくらい下げてくれるかなど詳しく言い過ぎると反対に不利になってしまう可能性もありますので、喋りすぎには注意しましょう。

他には、「これでは金利が高すぎるから銀行のマイカーローンを組もうかな」とか言ってみるのもいいかもしれませんね。

いくら金利の交渉できたとしても、銀行などの金利にはかなわないことがほとんどなので、本当に銀行などでの借り入れを検討してみることをおすすめします。

もし銀行などでの借り入れが難しそうであれば、そのことは交渉に不利になってしまうかもしれないので言わないでおきましょう。

ディーラーとしては他でマイカーローンを組まれて金利のマージンが1%もないよりかは、金利を下げてでもローンで車を購入してもらい、自動車の売り上げと少しでもマージンを手にできたほうがいいはずなので金利を下げてくれるかもしれません。

そういったディーラー側の心理を利用して、反対に、他でお金を借りるといったようなことは一切言わずに、ローンを組んで買うと言っておき、できるだけ自動車やオプションなどの価格を値引きをしてもらう方法もあります。

そして、契約する直前で他からマイカーローンでお金を借りることにしたと言い出すのです。すると、「うちのローンを使ってもらわないとここまでの値引きはできない」と言ってくるはずです。

そこで、「◯%まで下げてくれるならこちらで組むことにする」と言って交渉するのです。ちょっと度胸のいる方法ですが、うまくいけば大幅に値引きもしてもらえて、低い金利でお金を借りることができるかもしれません。

金利の引き下げと自動車の価格の値下げは別枠

金利の引き下げはできないけれど、ローンを使ってくれたら自動車を大幅に値下げできる!と言われたらどうでしょうか。たしかに、自動車の購入価格が下がればローンの元金も減るので嬉しいですよね。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。そもそも、金利の引き下げ枠と自動車の価格の引き下げ枠は別物です。車は車で値引きしてもらい、金利も下げてもらえるよう交渉していきたいところです。

しかし、金利を絶対に下げれないという自動車販売会社もあります。そういう場合はそのお店での購入を諦めて他のお店で自動車を買うというのも手です。

自動車の購入費用を10万円値引きしてもらうよりも、先程の例で紹介したように金利を7%から金利3%まで下げてもらったほうがこちらとしてはお得になるのです。そのことを考慮して判断できるといいですね。

自動車の購入時期で交渉する

ディーラーはもちろん、営業スタッフにとっても売上の実績をつくることは重要です。ディーラーや営業スタッフの実績になるのは、登録といって、登録ナンバーや車検証が発行される段階です。この登録時期を使って交渉することも可能です。

一番、実績がほしいのは決算や仮決算のある3月や9月です。また、営業スタッフの成績が伸び悩む時期も狙い時です。具体的にはレジャー方面にお金が使われやすくお盆の休みで稼働日数が少ない8月や、年末の忙しい時期である12月は自動車が売れにくいようです。

そこで、「金利を下げてくれるならすぐに購入を決めるので今月(または来月)登録してもらってもいい」と、営業スタッフの実績に協力する代わりに金利を下げてねと交渉するのです。

多少大きめに金利の引き下げを希望しても、お店としても実績が欲しい場合は所長など金利を下げる権限を持っている人が応じてくれるかもしれません。

ただし、ノルマが達成できていたり、タイミングが外れていると交渉の効果がなく失敗してしまう可能性がありますので、いつでも絶対に使えるテクニックとはいえません。

高圧的な態度はNG!

自動車を購入するときはもちろんですが、車を購入した後も営業スタッフとは車のメンテナンスなどを通してお付き合いがあることも少なくありません。

もし、仮にあなたが営業スタッフだったとして、ものすごく高圧的な態度で接してくるお客さんに対してどのように感じるでしょうか?おそらく、「この人を担当するのはキツいな」と感じると思います。

営業スタッフも人間ですのでいくら売上になるからといっても、そういった面倒に感じるお客さんと長く付き合っていきたいとは思わないはずです。

「この人には買ってもらいたくない・買ってもらわなくても良い」と思われてしまうと、交渉が進めにくくなってしまい、下げられる金利も下がらなくなります。

もちろん、交渉以前に人と接するときのマナーとして高圧的な態度をとることは良いことではありませんが、マイカーローンの金利交渉を有利に進めようとしてついつい高圧的な態度をとってしまうと、反対に損をする可能性もあるということを忘れないようにしましょう。

営業スタッフに「この人に自動車を買ってもらいたい!」と思わせるようにするのも交渉のうちです。

マイカーローン 金利は低くなる?交渉のテクニック「まとめ」

ディーラーで借りるマイカーローンの金利は高めと言われています。たしかに、銀行などの金融機関と比較すると高いのですが、交渉することで少しでも金利を下げられる可能性があります。

ディーラーは、マイカーローンで自動車を買ってもらうことで得る利益のほかに、ローンの会社からマージンをもらうことができます。このマージンが金利に上乗せされているので、その部分を交渉によって下げてもらうのです。

いくつかマイカーローン金利の交渉方法をお伝えしましたが、ディーラーや営業スタッフにもメリットを持ちかけるような交渉ならWIN-WINなので言い出しやすいですし交渉も通りやすいのではないでしょうか。


   

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